これからUberEats配達員を始めてみようと考えている全ての方へ。UberEats配達員って魅力的だけど、報酬の仕組みが分からなくて不安、っと言った声もあるかと思います。そのような不安のある方に向けてUberEats配達員の報酬の仕組みをまとめましたので、メモ用にでもブックマークして使って頂ければ幸いです。
配達員が受け取れる配送料
UberEats配達員には配達毎にその報酬を受け取る事ができますが、「配送基本料(基本料金 – サービス手数料)」に「歩合による不定期の追加報酬(インセンティブ)」を加算した料金になります。
基本料金-サービス手数料+インセンティブ=配達報酬
基本的に、私達配達員に支払われる配送料は料理店から支払われます。イメージとしましては、ラーメン一杯店頭価格800円のラーメン屋があったとすると、その内200円を配送料としてUberEats配達員が得るようなイメージです。
(※金額は説明のためのイメージです。)
お店としては、配達料金を支払う代わりに、販路が広がり、効率化に繋がります。その効率化のためにUberEats配達を利用して、サービス(商品)を提供しているようなイメージとなります。
概念がつかめましたら、次に具体的な報酬の仕組みを見ましょう。
目次
- 【1】配送の基本料金(仕組み)
- 【2】歩合による不定期の追加報酬(インセンティブ)
【1】配送の基本料金(仕組み)
- 配送の基本料金
- サービス手数料
- エリアごとの基本料金・サービス手数料
配送で支払われる基本料金は、
基本料金-サービス手数料
となります。
配送の基本料金
基本料金は以下の3つの料金を足し合わせた金額となります。パッと見ると少々ややこしいかもしれませんが、とても簡単です。
サービス手数料
唯一、配達料金から差し引かれる項目がサービス手数料です。これは仲介機能を提供しているUber側に支払う手数料と考えて頂いてよいでしょう。このサービス手数料は地域や都市ごとによって異なりますので、チェックしておきましょう。
このサービス手数料は基本料金から差し引かれるもので、追加の報酬(インセンティブ)を得たとしても、それは考慮しない計算となります。
エリアごとの基本料金とサービス手数料一覧(2020年3月1日現在)
都市によって、繁華街の多さや料理店の多さ、注文者の多さによって忙しさが異なります。よって、サービス手数料はエリアごとに異なっていますので、配達を開始しようと検討されている方や、県またぎの方は、チェックしておくとよいでしょう。
エリア | 都道府県 | 受取料金 | 受渡料金 | 距離料金 | サービス手数料 |
---|---|---|---|---|---|
関東 | 東京都 | 265円 | 125円 | 60円 / km | 10% |
神奈川県 | 250円 | 120円 | 60円 / km | 10% | |
埼玉県 | 300円 | 170円 | 150円 / km | 35% | |
千葉県 | 300円 | 170円 | 150円 / km | 35% | |
中部 | 愛知県 | 215円 | 105円 | 60円 / km | 10% |
近畿 | 大阪府 | 215円 | 105円 | 60円 / km | 10% |
京都府 | 215円 | 105円 | 60円 / km | 10% | |
兵庫県 | 215円 | 105円 | 60円 / km | 10% | |
福岡県 | 215円 | 105円 | 60円 / km | 10% |
少しややこしく感じてしまうかも知れませんが、計算は簡単です。
例えば東京エリアで1回配達し、それが3kmだったとしましょう。
(受取料金 265円 + 受渡料金 125円)× サービス手数料 0.9% + (距離料金 60円 × 3km)= 531円(手数料差引後の配送報酬)
となります。ここに様々な追加報酬がつくようなイメージです。
【2】歩合による不定期の追加報酬(インセンティブ)
UberEatsに限らず、インセンティブと言う追加の報酬は出来高制の仕事であればどの業界でも存在します。UberEats配達員にもこのインセンティブの仕組みが採用されています。このインセンティブは前述の通り、都市ごとやエリア、時間帯によって付くか付かないか、または上乗せされる金額に差が生じます。UberEatsのインセンティブは2020年3月1日現在で以下の3つとなります。
ブースト
東京都の中心地ではブーストをほとんど見なくなりましたが、これはUberアプリ上に表示される一定の倍率分、料金が増額する仕組みをブーストと言います。

基本料金 – サービス手数料 + ブースト報酬 = 配送料
となります。
(※サービス手数料は本記事の前半に記載していますのでそちらをご参照ください。)
具体例としましては、ブースト発生中のエリアでは、1.1倍とか1.4倍と言った形で表示されます。ブーストが発生しているエリアでは、注文者の注文数に対して、UberEats配達員が不足している可能性があります。ですので、配達員としては稼ぎ時と言う事ができます。
ブーストの計算例(1.3倍のケース)
ブーストは基本料金を対象に計算されます。ですので、仮に基本料金が500円、ブースト倍率が1.3倍だった場合は以下のように配送料が算出されます。
基本料金500円 – サービス手数料10% + ブースト報酬(基本料金×1.3倍)= 配送料600円
となります。ブースト報酬についてはUber社へのサービス手数料は発生しません。あくまでも基本料金を元に加算されたブースト報酬ですので、Uber社へのサービス手数料は基本料金から差し引かれる分のみになります。
ブースト倍率が異なる場合や、時間帯やエリアをまたいで注文を受けた場合には下記の基準が適用されます。
これらを基準として、対応するブーストが適用されます。
このブーストについて一点注意点があります。ブーストが適用される時間の基準ですが、【2】Uber Driver(配達員用アプリ)が配達リクエストを受信した時間がブースト発生時間内である事が条件となります。
仮にブースト発生時間が12:00〜13:00だったとしますと、【2】が12:00〜13:00の間である必要があります。問題はこの上限と下限をまたぐ場合ですが、12:00を超えていれば、配達完了が13:00を超えてしまっていても、ブーストが適用されます。
一方で、【2】が11:55だった場合、配達完了が12:00を超えていても、ブースト適用の対象外となりますので注意が必要です。
でないと、悪質に配送を遅延させる人が出てしまう恐れもありますので、当然と言えば当然かも知れません。ブーストを狙って配達をされる方は、注意して見ておくと良いかも知れません。
クエスト
クエストの仕組みは単純です。指定された時間内、または指定された期間(日をまたぐ事もあります)内に配達回数に応じて追加報酬を得られる仕組みです。
配達料金の計算は以下の通りとなります。
基本料金 – サービス手数料 + クエスト報酬 = 配送料
具体的に説明しますと、クエストは月曜日-金曜日までに30回配達したら3,000円追加します。と言った仕組みです。30回配達で3,000円、45回配達で5,000円と言ったイメージです。アプリ上では下記のように表示されます。

これらは配達パートナーによってクエストのグレードが異なりますので、ご自身が適用されているクエストをアプリ内の【プロモーション】ページにてご確認ください。
クエスト報酬の注意点ですが、例えば、4回配達で400円→8回配達で800円→12回配達で1,200円と言う3段階のクエストだった場合、最大の12回を配達して得られるクエスト報酬は1,200円となります。
となります。これらの金額は時間帯や時期、配達パートナーの信頼度によっても異なりますので、常にチェックしておくのが望ましいと言えます。ちなみにですが、Uber社に登録しているメールアドレスに、クエストのお知らせがくる場合もありますので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。
クエストが適応される時間帯ですが、こちらもブーストと同じ考え方です。クエスト適用時間の上限と下限に【Uber Driverアプリが配達リクエストを受信した時間】が入っている事が条件となります。
※2020/05/09 追記 クエストの規模は配達パートナーの実績等に応じて、コンピューターが設定しているかと思われますが、クエストの種類を配達員側が選択できるようになりました。プロモーションページでは下記のように表示されます。

クエストが選択出来るようになりました!選択可能なクエストは人によって異なるかと思われますが、私の場合では下記のように5つのオプションが選択できます。


こちらから、ご自身のスケジュールに合った選択をしましょう。
オンライン時間インセンティブ
こちらは筆者はまだ受けたことがありませんが、2020年3月1日時点では、UberEats配達パートナーガイドに記載があります。オンライン時間インセンティブは、特定の時間帯で、配送料の金額が一定額に満たなかった場合に差額が支払われるシステムです。
基本料金 – サービス手数料 + クエスト報酬 = 配送料
仮に1時間あたり1,000円のオンライン時間インセンティブが発生していた場合、その1時間の間で配達パートナーが得た報酬が1,000円未満だった場合にその差額を支払うと言うものです。例えば、オンライン時間インセンティブが1,000円で実際に1時間で稼いだ報酬が700円だった場合に、差額の300円が支給されます。
注意点としましては、オンライン時間インセンティブで支払われる差額は、計算の対象となる時間帯で分単位で変動します。
一時間1,000円のオンライン時間インセンティブが発生しているときに、実際には30分しか稼働していなかった場合には、30分間のオンライン時間インセンティブが支給されます。
上記の例で言えば、差額300円の半分ですから、オンライン時間30分であれば150円が差額として支給されることになります。
オンライン時間インセンティブは、Uber Driverアプリ(配達員用アプリ)の中で表示されないので、Uber Eatsに登録しているメールアドレスに受信していないか確認が必要になります。
注文者から配達員へのチップ機能
こちらはUberEatsサポートセンターが休業してから変更になって追加された機能です。より詳しい点に関しましては、公式にガイドブックが更新されてからまとめようと思います。現時点で分かっている点についてメモしておきます。
とは言え、チップと言えばなんとなくイメージが付くかとも思いますが、読んで字のごとく、配達後に、注文者から頂けるおこづかいのような機能です。
私も早速頂きましたが、アプリ上ではこのように表示されます。

客は神では無い!とは言われつつも、UberEatsはお客様あって成り立つと言うのは否定できませんので、身なり、接客態度などで好印象を与えて、チップを受け取れるように頑張りましょう!